いつかは観ようと後回しにしていた本作。
結局は、名作。
惨めな日々を送り、いつしか自分が特別な人間ではない、と疑わなくなったベテランマジシャン晴夫。
売れていく後輩マジシャン、汚物処理をする自分、実母に捨てられたという過去。
目を背けたくなるような日常を繰り返す晴夫は、いつしか生きることに絶望し、そして生きている意味が分からなくなっていった。
そんななか訪れた、突然の父の訃報・・・。
成功した人間と失敗した人間、金持ちと貧乏人、天才と凡人。
私も含め、世の多くの人は世間に蔓延る様々な線引きの中で自分を卑下し、不必要に自ら心を削っている。
人は誰もが、親の愛情のもと望まれて生まれてきている。生きることそのものに意味があり、それ自体がかけがえの無いこと。
そう感じさせてくれる作品でした。
自分の子どもたちが大きくなった時、同じように感じてもらえるよう育てていきたいものですね。
明日の夜、家族に会えるのが楽しみです。
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